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こんな夜に

アルコールは人を饒舌にさせる。
ひとりっきりで話す相手がいないから
ここに綴るのもまた酔狂かと。。。

僕のアメリカ原体験は卒園間近の幼稚園のころ
クルマが大好きだった僕は母にねだって車の雑誌を買ってもらった。
日本車ばかり乗っている雑誌は安く、
外車の乗っている雑誌は高かった。
母は安い雑誌なら2種類買ってあげるけど
高いのだったらこれだけと幼い僕に問いかけた。
幼い僕は迷わず、高い外車の雑誌を差し出した。

見たこともないカッコイイ車がその中には詰まっていた。
そしてそのなかでも僕のお気に入りはアメリカ車だった。
1970年のことである。

そして、小学校6年の時初めて聞いたアメリカンロック

そのころ、音楽の授業では自分の好きなレコードを授業の始めにかけてくれる
という当時としては斬新な試みを音楽教師がやっていた
そのとき、兄か姉のいるませたクラスの誰かが持ってきたアルバム

それがHOTEL CALIFORNIA だった。
ビートルズよりも先に僕はEAGLESを聴いてしまったのだった。

****

強い、本当に力のある西日を感じながら
Flamingo ストリートを西にクルマを走らせていた今日の夕方。
遠くに、見える明らかに祖国と違う山並みを見つめながら
HOTEL CALIFORNIAをかけ続けた。。。

音楽は昔の自分を容易に呼び起こしてくれる。
高校時代に本当にテープが擦り切れるまで聞いたEAGLES
あの頃、その後ろに隠れている彼らの叫びはわからなかったけど
アルバムの注釈に書いてあった

”ドンヘンリーの青臭い歌声”というフレーズと歌詞から感じた
なんとなくデカダンスな香りに自分なりのアメリカを感じていた。
1ドルがまだ360円といっていた頃だ。

あの頃の自分はすごくつっぱていて
もしかしたら今の僕よりも随分と大人だったかもしれない。
自分ひとりで生きていこう。。。。
そんな風に人生を割り切っていた。

HOTEL CALIFORNIAの最後に流れるユニゾンのギターを聴きながら
そんな過去を振り返っていた。
まさか、自分がこの曲をアメリカで聴こうとは。。。。

あなたのこれまでの生活の中で
一番聴いた曲は何ですか?

僕は間違いなく言えます。
HOTEL CALIFORNIA
何故だか自分でもわからないけど
あのユニゾンは何度聴いても聴き足りない

なんと表現したらいいのかわからないけど
僕の中にずっと棲みついている

そう、きっとあの八南小学校の音楽室で聴いたあの時から。。。
by lasvegasmasa | 2004-07-26 15:53 | 思うこと
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